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映画『私の中のあなた』の原作との違い!ネタバレ含む感想も

映画『私の中のあなた』 原作との違い洋画

huluで配信中の映画『私の中のあなた』には、原作と違う点がいくつかあります。

原作はジョディ・ピコー原作のベストセラー小説で、日本では2006年9月に早川書房から出版された上下巻のもの。

現在は絶版になっていて入手困難ですので、この記事で解説します。

主人公のアナの年齢が映画では11歳になっているところも違いますが、他にもいくつか違いがあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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『私の中のあなた』のあらすじ

姉・ケイトを救うべくデザイナーベイビーとして誕生したアナ・フィッツジェラルド。

彼女はケイトに腎臓を提供することを母に指示され、抵抗します。

抵抗の仕方は弁護士をたて、自分の体を守ることでした。

彼女は誕生と当時に臍帯血・輸血や骨髄移植とどんどん体に負担のかかることを強いられてきました。

初めて拒否感を示したアナに、母のサラは違和感を感じながら裁判に臨みます。

『私の中のあなた』の映画版と原作の違い

ジェシーは非行少年だった

映画にも登場するケイトとアナの兄であるジェシー。

映画ではかなり上手い絵を披露していました。

そんなジェシーは原作版では居場所を無くし、虚無感を味わっていました。

ケイトは病気で入退院を繰り返し、アナはそんなケイトのために体の必要な部分を提供することで両親に大変構われています。

一方ジェシーの存在は忘れられ、彼が学習障害の一つである失読症であることも気付くのが遅れ、結果彼を学習障害児が集まる支援キャンプへと送ることにします。

そのことが余計に彼の心を傷つけ、非行少年に。

 

後に父であるブライアンは、ジェシーが放火までしていることに気づき、自身の仕事である消防隊員を利用してその事件をもみ消すことにしました。

そんなジェシーも後に更生、警察学校を卒業するほどになります。

これは映画の尺のせいだったのか、必要がないと判断されたのかなんとも言えませんが、これを知るとジェシーは一度非行に走るものの、きちんと努力でカバーできる人物なのだなと再確認できますね。

ジュリア・ロマーノとキャンベルは昔付き合っていた

原作には、アナの訴訟後見人のジュリア・ロマーノという女性が登場しますが、映画には登場していません。

彼女は元々、アナの弁護士であるキャンベルと付き合っていた過去もありますが、映画版ではカットされています。

ただ、正当な理由を聞くことなく彼女はキャンベルと別れることに。

映画の終盤にも出てくるキャンベルが突然倒れるシーンは原作にもあり、このことで彼がジュリアと付き合っていた若いころにてんかんを発症し、迷惑をかけたくなかったキャンベルが身を引いたことをジュリアは知ることになるのです。

ラストで亡くなる人が違う

映画版では、ラストで亡くなる登場人物が変更されています。

映画の終盤、死を覚悟し母・サラを後ろから抱き自身の死を彼女に認めさせようと話をし、ナレーションで彼女の死を知ることになります。

しかし、原作の場合は亡くなっているのは、アナの方なのです。

アナは弁護士であるキャンベルの車に乗っている最中に事故に遭います。

救出に来た父・ブライアンが見たのは瀕死になっているアナでした。

後にアナは脳死状態と判断され、腎臓がケイトへと移植されることになります。

他の一部の臓器も提供されます。

ケイトはこのことで病気を克服。成人を迎え、バレエの講師になるという後の世界が待っています。

映画版の見どころ!感想も交えてます

映画版の見どころは、なんと言ってもケイトの人生初彼・テイラーとの出会いと別れのシーンです。

美しいだけで済ませず、後のケイトの人生観や死を意識するきっかけになる場面であり、大切で素敵なところでした。

他にもケイトが海に行きたいと言い、父・ブライアンが母・サラと言い合いになっても強引に連れ出すシーンは彼の格好良さと決断力を感じる部分であり、とても素敵でした。

風景も奇麗ですし、家族の気持ちに共感する場面です。

 

映画のオススメポイントは、冒頭でケイトが鬱状態となり、髪の毛の抜けた姿では外に出ることができない、と両親に泣いて訴えるシーン。

母・サラはそれを聞いて突然バスルームへこもります。

するとそこで母は髪の毛を全てそり落としたのです。母の愛を感じる瞬間です。

少し方向は間違っている部分はあるけれど、きちんと人の心に寄り添うことのできる女性であることが分かる素敵なシーンでした。

 

感想は初めてこの映画を見たのは結婚前で、子供を持っていない頃でした。

それでも母・サラの気持ちには共感する部分もありつつ、少し行き過ぎた部分に疑問を持つこともありました。

それでも根本には子供を守りたい母の愛があり、そこはとても共感します。

子供が生まれてからは観る機会がなく、映画版のラストはどうしても泣いてしまうので、ラストまで涙をこらえることができないため、遠ざかっていた映画です。

それでもケイトを演じたソフィア・ヴァジリーヴァの演技力、アナのキュートで可愛らしい笑顔を見ることのできるこの映画は大好きです。

最近ようやく観ることができるようになりましたが、やはりラストは号泣です。

映画版『私の中のあなた』はhuluで配信中

『私の中のあなた』の原作と映画の違いをネタバレ有りで書きました。

映画版はhuluにて配信中です。

hulu – 私の中のあなた

見放題のラインナップに入っているため、まだ未加入の方は2週間お試し期間の利用が便利です。

原作を読むことは出来ませんが、すごく感動できる映画なのでぜひ一度見てみてくださいね。

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