ミステリー映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』のあらすじと見どころを紹介します。
ダ・ヴィンチ・コードの続編『インフェルノ』の出版の際、各国の翻訳者を地下室に隔離したという驚きの事実をヒントに作られたフランス・ベルギー合作映画で、監督は『タイピスト』のレジス・ロワンサルです。
2019年に公開されたばかりの映画ですが、各動画配信サービスで配信しているので、ぜひ参考にしてください。
『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』のあらすじ
世界中が待ち望む、ミステリー小説「デダリュス」の完結編が完成します。
出版社オーナーのエリックは、原稿流出を阻止し世界同時発売をねらうため、各国9人の翻訳家を人里離れた館に集めます。
翻訳家は携帯など取り上げられて地下室に隔離され、20ページずつ翻訳をさせられるのです。
地下ですが、施設は充実しています。彼らにとっても楽しみな完結編なので、美味しいお酒と食事をとりながら「デダリュス」の解釈を出し合います。
しかし、翻訳が始まって早々、最初の10ページがネットに流出し、500万ユーロ払わなければ100ページ公開すると、エリックに脅迫メールが届きます。
彼は怒って犯人捜しを始め、地下は危険な空間になります。
途中で、“2か月後“とうたれた映像も挿入されます。
刑務所に誰かが捕まっているらしく、面会するエリックがしつこく流出方法を聞いています。
2か月後も解決していないのは分かりますが、捕まったのは誰なのか?
地下の翻訳家たちはどうなってしまうのか?
気になる展開になっていきます。
『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』の見どころ
最後はとても驚かされます!
でも一度では細かいところまでは全て理解できないかもしれません。
最初に戻って伏線探しをするのがとても楽しい、繰り返し鑑賞できる映画です。
翻訳家の俳優9人の共演も見どころです。
それぞれの民族らしさや、翻訳家ならではの物語を個性豊かに演じます。
特にロシア語担当カテリーナ役はオルガ・キュリレンコ。
主役になりきって訳する翻訳家という設定で、「デダリュス」主人公レベッカの服装で登場します。
オーナーのエリック役は、ランベール・ウイルソンで、マトリックスシリーズの時みたいに嫌な役です。
見ごたえあるミステリー映画ですが、読者と作家・翻訳者を無視して儲けに走る、出版業界への批判も伝わってくる作品です。
『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を無料で見る方法
『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』の視聴方法をご紹介します。
2021年4月2日現在、各動画配信サービスでレンタル作品として配信されています。
U-NEXTなら、お試し期間中にプレゼントされる600ポイントを使うことで実質無料で見られます。
ただ、2021年7月2日終了予定なので、それまでにぜひチェックしてみてください。
音楽は日本の作曲家・三宅純さんが全面担当していますので、音楽にも耳を澄ましてみて下さいね。
『ある女流作家の罪と罰』も紹介
書籍・作家つながりで、もう一つご紹介します。
『ある女流作家の罪と罰』は、本当にあった事を映画化した秀作で、2018年公開のアメリカ映画、監督は『クイーンズ・ギャンビット』の養母役、マリエル・ヘラーです。
クイーンズ・ギャンビットについてはコチラをお読みください

『ある女流作家の罪と罰』のあらすじと見どころ
キャサリン・ヘプバーンのインタビュー記事で一世風靡したリー・イスラエルは伝記作家となります。
仕事が減り、生活にも困るほどになり、お宝のヘプバーンからもらった手紙を売却します。
思いがけず高額を得た彼女は、有名人が書いた手紙の捏造を思いつくのです・・・
主演はメリッサ・マッカーシー。コメディアンでもある彼女の、味ある演技は、アカデミー賞にもノミネートされました。
原作は実在の作家、リー・イスラエルの自伝「Can You Ever Forgive Me?」です。
映画では早々と偽造が発覚したように見えますが、本物のリーはなんと400通もの手紙を偽造したというから驚きです。
人間臭く、ほろ苦い人生を感じさせる良い映画です。
『ある女流作家の罪と罰』を無料で観る方法
日本では残念ながら未公開ですが、dTV(ディーティービー)では見放題対象ですのでぜひチェックしてみてください。
dTVは月額550円という安さ。
31日間もある無料トライアルを利用すれば、無料で観られます。
※本作品の配信情報は2021年4月2日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはdTVのホームページもしくはアプリをご確認ください。
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