クイーンズ・ギャンビットは1950~60年代のアメリカが舞台、チェスの天才少女が成功していく物語です。
Netflixオリジナルのリミテッドシリーズ(1シリーズで完結するもの)全7話で、2020年10月の配信以来、世界各国で大人気となりました。
チェスを知らなくても全く問題なく、ハマること間違いなしのドラマなので、ぜひチェックしてください。
クイーンズ・ギャンビットのあらすじと見どころ
原作は「ハスラー」のウォルター・テヴィス。
監督は「ウルヴァリン:SAMURAI」のスコット・フランク。
主人公のベス・ハーモンを演じるのはモデルでもある、アニャ・テイラー=ジョイです。
オープニング~第1話あらすじ(ネタバレ注意)
8才のベス(子ども時代:イスラ・ジョンストン)は母を亡くし、養護施設に入れられます。
友達はジョリーンただひとり。
周囲になじめない彼女ですが、地下にいた用務員のシャイベルからチェスを習い、すぐに才能を開花させます。
彼が教えた打ち手の一つが“クイーンズ・ギャンビット”でした。
他のコマを犠牲にし、クイーンを有利に動かす?戦法だそうです。
男性中心だったチェス界で活躍する、主人公を表しているのかなと思いました。
ベスのチェス人生に影を落とす存在があります。
“緑の薬”です。ビタミン剤と称し、施設で毎日飲まされますが、実は精神安定剤でした。
実際、当時の養護施設で処方される事があったそうです。
特にベスの場合、飲むと天井にチェス盤が現れ、指し手を示してくれるため止められず、ずっと苦しめられます。
第2話~第4話あらすじ
14才になったベスはウィートリー家の養女となり、チェスの大会で勝って賞金を得るようになります。
お金に困った養母アルマは、国際大会に参加させ自分も同行します。
甘える事を知らないベスにとって、ほどよい距離間のアルマは、よき同伴者となります。
しかし、世界王者ボルゴフに完敗した日、彼女は部屋で亡くなっていました。ベスはまたひとりぼっちになります。
第5話~第6話あらすじ
大人になったベス。チェスだけの人生で他の楽しみを知りません。
チェス仲間の男性と恋愛もしますが、彼女の能力がすご過ぎてうまくいきません。
またボルゴフとの対局がめぐってきますが、今度は二日酔いで自滅です。
ベスは自暴自棄になり、くすりと酒浸りの生活におちていきます。
当時は米ソ冷戦時代でした。
チェス界はチャンピオンをソ連が独占し、対局は東西の代理戦争と称されました。
ドラマもその頃の空気を色濃く映します。
ベスにとって因縁の相手となるのが、世界王者ロシア人のボルゴフです。
最大のライバルですが、孤高の存在となる彼女を理解する相手でもあります。
エンドゲーム~最終話あらすじ
ベスのもとに、親友ジョリーンが訪れ、用務員シャイベルの死を知らせます。
久しぶりに訪れた養護施設の地下室には、彼女の記事がびっしりと貼られていました。
ずっと応援してくれていた彼の想いを知り、ベスは号泣します。
そしてモスクワ招待戦へ心を決めます。
ジョリーンは旅費を援助し、仲間の男性たちは、みんなでボルゴフを研究し助けます。
そして、とうとうベスは“緑の薬”を全て捨て、王者ボルゴフに挑むのです。
クイーンズ・ギャンビットを全話見た感想
つらい生い立ちから、人生を切りひらくベスの姿に感動します。
チェスを知らなくても、素晴らしいゲームを体験しているように興奮します。
彼女の、じっと相手を見つめる大きく見開いた目は、対局の結末まで見通しそう。
それぐらい、印象的な瞳なのです。
特にモスクワでの、沈黙の盤上で繰り広げられる熱い戦いのようすは圧巻です。
クイーンズ・ギャンビットはチェス盤の売り上げがアップしたほどの反響ぶり
チェス盤の売り上げがアップしたほどなので、見終わるとチェスをしたくなる人もいるかもしれません。
リミテッドシリーズは、シーズン2を待望する人の声もやみません。
2021年3月9日時点では続編の予定はありませんが、Netflixでは「クイーンズ・ギャンビット:制作の舞台裏」も配信中です。
対局だけでなく、50-60年代ファッションやインテリアなど、興味がつきないドラマです。
気になった方はぜひ見てみてくださいね。
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